ふと思って分量再計算してみたんですが (最初にやれ) 普通の仕事だったら翻訳だけで
2.5 日かかる量でした・・・。
ごめんなさい全部の翻訳はギブアップします・・・。
一応サマリだけ今日まとめるのでそちらをごらんください。
これまでのまとめ:- ゲーム全般:アメリカと日本のゲーム文化の違い その 1
- ゲーム全般:アメリカと日本のゲーム文化の違い その 2
- ゲーム全般:アメリカと日本のゲーム文化の違い その 3
- ゲーム全般:アメリカと日本のゲーム文化の違い その 4
2007-2-3: 全体を要約・箇条書きしました。長いよダメというかたはこちらをどうぞ
ゲーム一般:ゲーム全般:アメリカと日本のゲーム文化の違い 全体を要約しました
視覚的な嗜好に関する歴史的な相違点
- 19世紀の日本/アメリカの警察の制服や戦争時の甲冑を比較してみると (新撰組VS保安官) その時代においてすでに視覚的な嗜好の違いを見ることができる
- アメリカの厳しい開拓時代において、"伝統を守る( = 美しい衣装等)" ことよりも "合理的" に "生き残れる" 選択をすることのほうが大事だった
- 歴史的な違い:日本の寺 = 流曲線と曲線が特徴的、グレコローマン的建物 = でかい柱と直線 という対比
日本でアニメ絵が好まれる理由
- 大人も漫画を読む文化があり、漫画・アニメは明るく色彩豊かである傾向がある
=> ゲームでも同様のスタイルが許容される下地 - 欧米のエンターテイメントの主役は映画や TV である
=> リアル志向を加速? - 日本ゲームの男性キャラクターがかわいくなる理由としては購買ターゲットに女性を考慮しているという理由があるのではないか
=> 欧米では主に男性向けにゲームを作る - ヒーロー像の違い―
欧米:マッチョ、ソルジャー
日本:美少年 (腐女子向?)
音楽
- 日本のゲームは多様な音楽をゲーム専用に作成して使う => メロディはゲームの重要な要素と捉える
- 欧米ではオーケストラや既存のメジャーな曲を使用することが多い
- 欧米で人気の Xbox 系ハードでは自分でプレイリストを作成してかける音楽をカスタマイズすらできる
(訳注: "効果音は出したまま好きな音楽かける"機能がデフォであります) - 日本で独自音楽作成文化がはやったのはファミコン登場時からではないか
- 既存の楽曲はゲームのストーリーにあわせて作られていないので雰囲気にぴったりフィットしない
※ここで日本の自殺率の高さと文化を結びつけた考察がありましたが。独断により割愛しました。
一方の地域でしか人気がないゲーム
- 電車シミュレータ:交通システムの違い、アメリカでは電車より車
- 戦争系 FPS:軍もないし、銃も身近にない、PC ゲーマーが少ないのでキーボード移動&マウス エイムに親しみがない
宗教
- 日本:悪の宗教組織を倒すの大好き => ボスが神というパターンが多い
=> 神を殺すという行為が一神教の国では強い抵抗感を生む
=> ブレスオブファイア、魔界塔士Saga、FFタクティクス、ゼノギアス、女神転生 (イスラム圏で出したら・・・)などなど - 日本のゲームで神殺しが許容される理由:日本では神様がたくさんいる、また輪廻転生という考え方もある
ゲームの難易度
- 日本:少数の超ハードコアゲーマーと大量の羽毛級ライトゲーマー
=> 日本のゲームは必然的に難易度が低くなる
=> ローカライズの際に欧米向に難易度を上げることが多い
(訳注:欧米でゲーマーといえばハードコアな人が多いという前提?) - 欧米のレンタルゲーム店の存在
=> 簡単なゲーム出そうものならレンタルで済まされて売れない
(訳注:ツタヤでゲーム借りられるのを想像してください) - 製作段階での視点の違い
=> 欧米:クリアする課題が激ムズなのを望む客 => クリアが目標として機能、能力じゃなくPスキル上げメイン、そのためにゲーム内で何度死んでも気にしない
=> 日本:RPG メイン、死ぬのを嫌う客 => P スキルじゃなくキャラクタの能力あげメイン => 適切に進めれば死なないバランス作り => 難易度低下
※ ここで、CAPCOM の稲船氏のきついコメント「日本の製作会社は難しくても売れるゲームを作る能力を失いつつある」と。
結論
- ゲーム名こそ違うがキャラクターを育てて強くするゲームは両地域で人気がある
- 日本にも洋ゲー万歳のゲーマーが少数だけどいる。
- だからこそニッチながらも洋ゲーが発売されている。
- 欧米でも日本的ゲーム―例えば新女神転生とか―のコアなファンはいる。
- 優れたゲームはどこへいったって優れたゲーム、数百年に及ぶ文化の差を埋めるほどに。
- 結局のところ、実際に思われているよりも共通点は多い。
とこのように結んでありました。個人的に感銘を受けたところ、知らなかった情報は赤色にしました。
仕事じゃないところでまとまった量の翻訳 (しようと) したのは初めてだったのですが、趣味なのに推敲までやるのめんどくさかったり、
買ったばかりのゲームが積みゲーになったりで意外とつらかったです。そして最後の日に気づいたけど、
要約のほうが読みやすいじゃんと。あははー。
個人的には羽毛級ライトゲーマーの今後の扱いがすごく気になります。
欧米に生まれていたらゴリゴリの FPShooter になっていたであろう日本のコアなゲーマーは、
大半がここ10年近く 1) 格ゲー 2) MMO 3) 面白いゲームがないとゲームを止める のどれかを選択してきているんじゃないかと僕は思っています。
どれにしても欧米の FPS ゲーマーみたいに次々ゲーム買ってくれないので どうしても名作系 RPG (家系ラーメンみたいだ) で購買欲を煽ったり
羽毛級ライトゲーマー向けのちょっと遊びたいゲームを出したりしているのかなあと。
特色のある嗜好性のおかげで、オーストラリアの生態系のように独自の進化を遂げちゃっていますが、果たしてこの後競争力を維持できるのだろうか。いや、あえて言っとこう "この先生きのこれるの" だろうか。
ところで、箱○買ってからこれまでに
日本:Ridge Racer 6 、Lost Planet (Online Demo)
海外:Tony Hawk's Project 8、Project Gotham Racing 3、Test Drive Unlimited
の体験版を遊んでみたんだけど、この記事内容が面白いほど当てはまっていて笑ってしまった。
※ヒトコト感想を並べると:
ロスプラでは日本の底力と次世代グラフィックに驚き、
レースゲー2つでは PGR よりも Ridge 6 のほうが取っ付きやすかった自分は日本人なんだなあと思い、
THP8 にゲームでできることって進化してるなってことを教えてもらい、
Test Drive (ハワイ島を舞台にしたノンクライム GTA 的?ゲーム) では
最近の流行を体感 (僕は正直あまり車に興味もないのでとくに惹かれなかったが)しました。
しかし THP8 は面白い。英語版もリーフリで動くからそっち買おうかなってかんじですよ・・・。
もし
- コンソールゲーム機はもうお腹いっぱいだなとおもってて
- 4 万円チョローンと出せて
- ネット回線があって
- 日米両方のゲームラインナップ眺めて興味あるソフトが3本以上あったら