2007-2-3: 全体を要約・箇条書きしました。長いよダメというかたはこちらをどうぞ
ゲーム一般:ゲーム全般:アメリカと日本のゲーム文化の違い 全体を要約しました
今日はちょっと忙しかったので少しだけ。
グランド・セフト・オート シリーズは比較的日本でも人気があるが、それでもアメリカでの盛り上がりとは比較にならない。 「文化的な点で、日本の文化には稲作農業と島国根性 ("its status as an island nation"をちょっと強引に訳しました) しっかりと根付いている。」稲船氏は言う。 「日本人は計画を立てることができて、ガイドがあって、集中するポイントがあることを望む。 単純に言い換えると、日本人は知らないもの、どう変化/進展するか分からないものに接すると 落ち着かないんです。これは RPG によく表れていますね。 今は自分の攻撃ターン、次は敵の攻撃ターン。戦闘中に呪文を選べば、予想通りの効果が表れる。 明確に定義されたゴールに向かってゲームを進める。 日本人はこういったタイプの「明確なゴール」が設定されたゲームを好むし、 その嗜好性はゲームデザインにずっと影響を与えてきた。 日本のゲーマーは「サンドボックス」にガイドなしで放り込まれるタイプのゲームは楽しめないんです。 どこに行ってもいいよ 、と言われてもどこにも行かないという選択をする日本のプレイヤーは結構多いでしょうね。」
「一方で欧米人は、知らないものと出会うとワクワクするみたいですね。例えば、狩猟クラブで鹿狩りに行って熊に遭遇したら、 日本人なら驚いて怖がると思いますが、アメリカ人は多分熊を撃ち殺して、鹿の代わりに熊ゲットしたぜ!って興奮すると思うんです。 僕はこの、"知らないものは知っているものよりも良い"というアイデアが重要な相違点なのだと感じます。」
小林氏もこれに同意する。「このテーマは、先ほどの"日本の開発者は想定したとおりにゲームが進むようにしたがる" と部分的に重なりますね。このケースでは直線的なストーリー運びは、ちょうど本を読むのと同じように、 終始一貫してプレイヤーを物語の流れに巻き込むのに役立ちます。海外の多くのゲーマーは自分だけの冒険を作り上げることを好み 、制限のないスタイルを好みます。これはバイオハザード4がヒットした理由のひとつではないかと思います。 シリーズ史上最も自由でしたから。」